テレビ

2008-01-09

100年前の映像アーカイブ

NHK BSで放映されている、『奇跡の映像 よみがえる 100年前の世界』というシリーズが面白い。

BBCが製作したドキュメンタリー。フランスの実業家アルベール・カーン(Albert Kahn 1860–1940)が構想・実現した映像アーカイブについて描かれている。

第1次大戦前から、個人レベルで、世界中に暮らす人々についてのカラー写真と動画による映像アーカイブが作られていたとは。

参考: Edwardians in Colour: The Wonderful World of Albert Kahn (BBC)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007-05-12

ロボと衛星

まさか、テレビドラマの中で土星の衛星エンケラドス(エンセラドス)ネタが出てくるとは思わなかったなぁ。

セクシーボイス アンド ロボ (日本テレビ系)

原作が黒田硫黄だというので見始めたのだけれど(原作のマンガは未読)、結構気に入っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007-04-15

渡辺誠一郎さんと寺崎和久さん

NuCOREが買収されたというデジカメWatchの記事に驚いた。ちょっと前にNuCOREの渡辺誠一郎さんがNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出ているのを見たばかりだったから。

台湾MediaTek、NuCORE Technologyを買収 (デジカメWatch)
シリコンバレー、疾風怒濤 / 技術者・渡辺誠一郎 (NHK)

NuCOREのことは、以前、京セラのデジタルカメラ Finecam SL300R の購入を考えていた頃、その画像処理エンジンの紹介記事で目にしたのを記憶している。京セラ(CONTAX)の数機種で採用されたものの、その後はNuCOREのことを目にしていなかったので、番組を見てちょっと懐かしく感じたり(番組の中でも、渡辺さんはカバンからCONTAXのデジカメを取り出していた)。

番組では、NuCOREのエンジニアである寺崎和久さんも出ていて、興味深く見た。ThumbType や RoboOne の Weird 7 の人だったんだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007-01-10

ポンパドゥール夫人の頭脳

うん、こりゃなかなかいいエピソード。 これまで見た中ではベストかも。

ドクター・フー 第18話 『暖炉の少女』

ポンパドゥール夫人とドクターに焦点を当てた物語。 この話に関して言えば、若返ったドクターが“ふさわしい”雰囲気だったな。 不気味な “怪物” の演出もすばらしい。

(余談) 王の公妾という立場になったヒロインについて、登場人物に「カミラ…」なんて台詞をあっさり言わせてしまうBBCがいいね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006-10-06

プラネットアースに酔う

NHKとBBCによる自然ドキュメンタリー『プラネット アース』。 秋になって第2シリーズが始まった。

春に放映された第1シリーズに先立つ予告映像、その中の “獲物(オットセイ)に噛みつきつつ高々とジャンプするホオジロザメのスーパースロー映像” にすっかり魅了されてしまい、欠かさず見ている。 毎回、見たこともないほど 《美しい/とんでもない》 映像を見せてやろうという撮影陣の野心・気概・工夫が感じられ、ひきこまれてしまう。ダイナミックな空撮、こんなのをアイマックスシアターで見られたら最高だろうなあ。

NHK側が主体となって撮っている部分は当然ご自慢のハイビジョンカメラで撮影されているが、BBC側は基本的にはフィルムを使っているようだ。 “黒が沈んだ” フィルムらしいトーンで撮影されている。 映像的にとても美しく グッとくる けれど、その場にいたらあんな風には見えないんじゃないかな、とも感じたり。

(参考) BBCの Planet Earth サイト (壁紙やスクリーンセーバーがある)

(2006年10月19日 追記)
『プラネットアース メイキング』という本を書店で見かけて、のぞいてみた。カメラの裏側(撮影チーム)の苦労・工夫をかいま見せてくれる。この本の記述・写真を見るかぎり、BBC側もHDTV(NHKが言うところのハイビジョン)カメラの導入に積極的だったようで、これまで思っていた以上にHDカメラで撮っている映像が多いようだ(一部には、ソニーの民生用HDVカムも使っていたみたい)。となると、NHKとBBCの映像のトーンの違いは、撮影者の意図(露出やゲイン設定の違い)によるものということだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006-08-09

ワンセグの「別の」可能性

テレビ放送のデジタル化という流れの中で、ワンセグには「携帯用」にとどまらない可能性があるんじゃないかという考察、あるいは妄想。

ひとつは、低価格帯の据え置きテレビとして。 「ワンセグじゃあ画質悪すぎだろう」と思われるかもしれないが、世の中には画質を気にしない人もけっこういるものだ。古い14インチのテレビを室内アンテナで見てるような人たち、とりあえずテレビが映っていればいいという人たちにとって、高画質の地デジTVは品質過剰であって、何より値段が高すぎる。地デジのチューナーも低価格化しているが、ワンセグなら、より安価な製品が可能だろう。録画まで考えても、ワンセグならふたまわり小さな容量のハードディスク(あるいは、ひょっとすると半導体メモリ)で対応可能だ。B-CASカードが不要というのもコストを下げる要素として無視できない。

2つ目は、PC上のテレビ視聴・録画用として。すでにソニーがワンセグ対応ノートPCを発売しているほか、今後はUSB接続のワンセグ・チューナーも発売されるようだ。「ながら見」用ならワンセグの映像品質で十分だろうし、PCならメタデータを使ったWebとの連動というメリットを享受しやすい。 ただし、録画については「録画した機械以外では視聴できない」という厳しい制限があるようだ。(参考: ワンセグは地デジを補完できるか? - 「録画」に注目してチェックするワンセグ放送

3つ目は、テレビ局がネットに公開するコンテンツのデータソースとして。今年になってブレークしているYouTubeが明らかにしたのは、「低画質であっても、ネット上に公開されたテレビ番組は訴求力を持つ」ということだ。「勝手に公開するのは著作権違反だから削除せよ」という主張は法的に正しいかもしれないが、「ネット上で映像を手軽に見たい」という欲求がマスとして存在し、その欲求を満たす場を作ることが可能である、そしてその場に多くの人が集まり(ときには)プロモーション的な経済効果をも生む、ということがわかってしまった。YouTubeのビジネスモデルは未だ明らかではない?が、YouTube(またはその追随者)がおいしいところをさらっていく前に、放送局側もネットの使い方を考える必要に迫られる(ネット上の音楽配信の分野で、レコード会社はNapsterのサービスをつぶしたものの、iTunes Music Storeに新しい市場を作られたことを考えてみよう)。 そしてテレビ局がネットにコンテンツを大量にさらすとことを決断するとき、ワンセグの「ほどほどの画質で、ADSL程度の環境でも対応可能なビットレート」という特徴があらためて注目されるのではなかろうか(と妄想するのだ)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006-03-18

宇宙開発黎明期のドラマ

宇宙への果てしない夢… それはもうひとつの「戦争」だった。

『宇宙へ ~冷戦と二人の天才~ (原題: Space Race)』

セルゲイ・コロリョフフォン・ブラウンの挑戦の物語がドキュメンタリードラマで。 英BBCほか製作。 今晩から4回シリーズ。

ソ連とアメリカの宇宙開発をリードしたふたりの巨人。宇宙研の的川先生による『月をめざした二人の科学者』(中公新書)を読んで感動した身としては、これは観なくては。

追記: 第1回を観た。第二次大戦中のV2ロケットに始まって、終戦時のフォン・ブラウンたちのアメリカ軍側への“脱出”とコロリョフらによる残存物資・ドイツ人技術者の確保、そしてソ連の最初の大型ロケットR-1の発射成功まで。なかなかの映像のクオリティ。展開が早いので、上述の『月をめざした二人の科学者』が手元にあるとよりわかりやすいと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005-12-13

高専ロボコン・地区大会が面白い

今年で18回目の高専ロボコン。NHKが地区大会を深夜に放送している。これが面白い。

最近の高専ロボコンは、各校の技術がどんどんレベルアップしているようで、シロートの視聴者の目から見て、競技内容(毎年変わる)の難易度の設定が難しそうだと感じていた。ちょっと簡単だと、どのチームもさっさと課題をこなしてしまったり、必勝(に近い)手順を完成させるチームが現れたりして、競技としての面白さが薄れてしまったりするのだ。だが今年の「大運動会」はなかなかよく考えられた課題のようで、見応えがある。

競技内容を簡単に書く(詳しくは公式「競技課題・規定」を参照)と、2チームが一対一で競う障害物競走のようなものだ。
まず手動ロボットが、
・はじごくぐり(大きなサイズでは進めない、小さな段差を越える必要あり)
・方向転換(スピーディに平均台の前まで行ける操縦性がほしい)
・平均台渡り(55cmの高さの平均台の上を3m進む。難しい)
・ハードル越え(高さ68cmのハードルを大きく動かさずに越える。難しい)
ここまでできたら、バトンを自動ロボットに渡し、自動ロボットが
・足場の付いた垂直の壁を昇って、高さ2m以上のところにあるゴールにバトンを差し込む

これだけやらないといけない。ほんとに難しい課題だ。ここまで北から順に中部地区大会まで見たが、最後まで行けたチームは出ていない(あと一歩のところでバトンを差し込みきれなかったチームあり)。所定時間(3分)内に最後まで行けなかったときは、どこまでゴールに近づけたかの判定になる。

地区大会が面白い理由のひとつが、課題の難しさがわかること。やはり、出場するチーム全てが完成度の高いロボットを出す、とはいかないわけで、「操作にしたがって狙った方向に直進する」「小さな段差を越える」「重心を高くするために変形する」こういったひとつひとつのことにも実現するための工夫がいるということを(失敗を通して)見せてくれる。うまく行かないロボットをたくさん見た後で、障害をスムーズにクリアするロボットを見ると、感心・感動もひとしおとなる。

もうひとつの面白さは、課題をクリアするためのアイディアの「拡散と集中」を見ることができる点だ。今回の手動ロボットは複数の異なる課題をクリアしなければならず、それを実現するために様々なアイディアが出ていたが、物理的な制約と利用できる技術の制約をかけると、課題をこなせるものは似通ったいくつかのタイプにまとめられるように見えてくる。そのへんの(基本構造についての)収斂進化とも言うべき様相と、にもかかわらずその中に他のロボットと差を付ける独自の工夫が見られたりするのがとても面白い。

まだ放送されていないのは西日本の各地区大会だが、どんなロボットが出てくるだろう? 最初に課題を見たときに、ヘビ型(直列した多関節タイプ)や飛行船型(はしごくぐり後に展開)があるかもと思ったが、飛行船は出てきていない(短時間で展開が無理 and/or ちょっと反則っぽいから? 自動ロボットにヘリコプターを使うところはあった)。 あっと驚くアイディアを見てみたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005-11-19

秩父のロケットおじさんズ

先日書いたPSXだが、思わぬ番組を「おまかせ録画」していた。

NHKの『発見ふるさとの宝』なる番組。そんなの興味ないよーん、と思いつつ、それでも「ちょっとだけ」と見始めてみたら意外にも(失礼)面白かった。

埼玉県秩父市でやっている、「龍勢」というロケットを打ち上げるお祭りの話。

「龍勢」というのは、戦国時代の“のろし”が起源ではないかと言われている伝統的なロケットらしい。「日本ロケット館」というサイトによると、似たような大きさ・形状のロケットがアジア各地に残っているということなので、中国(明の時代に“飛槍”という火薬を使った兵器があった)から伝わったものなのかもしれない。

秩父のお祭りでは、伝統にしたがい、27の流派に分かれて、ふつうのおじさんたちが龍勢ロケットを作り、飛ばしている。日本に「こんなお祭りがあったんだ」と驚いた。

祭り用とはいえ、火薬(爆発物)をあつかうわけだから危険もあるし、いつもうまく飛ぶわけではないそうだ。

「真剣にやってるんですよ。龍勢を作り始めると、ほんとうに夢を見ます。」
「成功する夢はないんですよ。いつも失敗の夢ばっかりですよ。」
「点火して火がついてから11秒ですよ、終わるまで。そのロマンを1年間かけてやる。」

うまく打ち上がるのは例年半分くらいで、点火直後に爆発してしまうものも多いという。おじさんたちが失敗して真剣に悔しがり、成功して抱き合って喜ぶ姿を見て、ふと映画『遠い空の向こうに』を思い出した。

※ @niftyのデイリーポータルZにこの祭りを取材した記事がある。映像がないので、ロケットが大空に向かって飛んでいく感動だけは伝わりにくいが、いい記事。

※ 『遠い空の向こうに』の原作本が『ロケットボーイズ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005-10-16

山野さん、ロボットを解説する

昨晩、テレビのチャンネルを変えていたらNHK教育で「ロボカップ05から見える未来社会」という番組をやっていた。

ロボカップというのは、様々なロボットが(いくつかのカテゴリーに分かれて)サッカーなどの競技を行なう大会だ。今年の夏、大阪で世界大会(RoboCup 2005 OSAKA)があったのだが、その映像が流れていた。

「ありゃ、こんな番組があったんだ。知ってれば最初から見たのになぁ」

どうやら中型ロボット部門の試合のようだ。慶応大学のチームとオランダのPhilipsのチーム。なかなか見応えのある試合だなあ、などと思っていると聞き覚えのある関西弁が。

「オランダはシュートコースが空いたら、どっからでも狙ってきますねぇ」

この声は山野孝義さんじゃないか。NHKのJリーグ中継などですっかりおなじみだが、まさかロボカップの解説役をやっているとは!

現時点でのロボットのサッカー競技は、まだまだ人間のサッカーからはほど遠い。中型ロボットでもパスまわしはほとんど無く、個体の突破力&シュートというかたちばかりになるし、ヒューマノイドにいたってはボールを見つけてキックすること自体が難事というレベルだ。それでも、山野さんが解説していると何だかサッカーを見ている気分になるから不思議なものだ。

「(日本とドイツのチームが対戦する決勝戦で)来年のワールドカップの決勝でも、この組合せになってほしいですね」
「(Team OSAKAのヒューマノイドのシュートについて)右足のシュートですけど、すごい いいバランスで蹴ってますね」

あまりに人間と違うプレーに、山野さんも解説しづらいのではと思ったが、なかなか楽しませてもらいました。

番組後半では将棋の島朗八段も登場して未来のロボットの知性についてロボット研究者たちと話したり。最後に中型ロボットEIGENにボールを蹴ってあげて、パス交換をしようとする島さんだが、パスがそれて恐縮するなどいい味だしていた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧