文化・芸術

2008-04-15

文化財をコピーする

NHKの『クローズアップ現代』で文化財のデジタル保存について特集していた。

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2006-03-03

『ロード・オブ・ザ・リング』原画展

『ロード・オブ・ザ・リング』のコンセプト画を描いたジョン・ハウの原画展が、東京・赤坂のカナダ大使館で。

「Lord of the Brush ~ ジョン・ハウ : ファンタジー画の世界」

映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の制作にあたっては、原作『指輪物語』の挿絵で有名だった二人の画家、アラン・リーとジョン・ハウがプロジェクトに参加し、映画の視覚コンセプトを決定するのに大きな役割を果たしたそうです。そのうちのひとり、カナダ人のジョン・ハウのファンタジー画の展覧会が、今月末までカナダ大使館で開かれています。

よく知られているガンダルフの絵をはじめとして、指輪物語を中心としたファンタジーの世界を描いた絵が多数展示されていました。 彼の絵はダイナミックな構図も魅力のひとつですが、極端に縦長の絵もいくつかあり、映画とは違った空間を生み出しています。

また、やはりJ・R・R・トールキンの『シルマリルの物語(シルマリリオン)』に題材を得た作品もいくつかあり、「もしこれが映像化されたら…」などと空想がふくらみました。

そんなに広い会場ではありませんが、絵のほかに彼の手がけた出版物(やゲーム、サウロンの金属製フィギュアなんか)も置かれていて、見応え十分です。入場無料。最寄り駅は地下鉄の青山一丁目。

参考: John Howe 公式ページ

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2005-11-26

『杉本博司 時間の終わり』展

先日、森美術館に観に行ったのだ。ぶっとばされた。完全にノックアウトされた。

『杉本博司 時間の終わり』展

写真展だ。ほとんどはモノクロームの写真。個人的にはモノクロームの写真はあまり好きじゃない。白黒にすることで勝手に雰囲気が出てくる(写真家が楽してる)ような気がしてしまうのだ。でも、この写真展で見たのは、そんなレベルをはるかに超越したおそろしく完成度の高いイメージ群だった。

写真についてはシロウトなのだけれど、作者が作品をコントロールしきっているという印象。

杉本さんを最初に知ったのは、高校生か大学生の頃だったろうか。雑誌の記事で《劇場》の写真を見た。映画館の中で、スクリーンからの光だけで長時間露光した写真。記憶に残った。

その後、こんどは《海景》をまた別の雑誌の記事で見た。同じ写真家によるものと認識していたのかどうか。これまた強い印象を受けた。

そんなこんなで興味を持って、観に行った写真展。いくつかの(まったく異なる対象を撮った)シリーズにわかれて構成されていたが、そのどれもがコンセプトとしても興味深く、なおかつ実体化した写真がすごい。展示されている空間さえも計算され尽くしているような。こんな展覧会はなかなかない。

《ジオラマ》シリーズ、すばらしい。《海景》シリーズ、生の写真を間近で見てあらためて「すげえ」とうならされる。《劇場》の本の展示の仕方でまた驚き、フェルメールの絵をもとに制作されたカラー作品 "Music Lesson" では驚きを通り越してクラクラしてくる。まったくもう、なんて色なんだ。なんて光なんだ。なんてプリントなんだ。

※ カラー作品は ピグメント・プリント と表記されていたけれど、どんなプロセスなんだろう。ピグメントとは「顔料」のことのようだが。(モノクロ作品はどれも定番のゼラチン・シルバープリント)

そのほか、直島の護国神社プロジェクトのインスタレーションや《Portrait》シリーズ、《Colors of Shadow》シリーズなど。

森美術館ではこれまでも興味深い展覧会があって何度か来たが(そしてどれもそれなりに満足したけれど)、どうしても展望室からの東京の眺めに「負けてしまう」印象があった。ちょっとやそっとの作品では、現実の東京のエネルギーを越えられないような。けれども今回は別格だ。杉本さんの著書『苔のむすまで』を読んでみたくなった。

参考: 杉本博司へのインタビュー記事(今回の展覧会についても言及あり)

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2005-04-06

なぜか、良寛。

なんだか気に入ったのでメモ。

盗人に とり残されし 窓の月  (良寛)

実際に盗人に入られたときの句らしいが、なんだかしみじみ心に残る。

参考: 良寛 (Wikipedia)

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2005-04-05

日本画を観てきた

先日、日本橋三越で「横山大観」展を観てきた。
日本画の展覧会を観るなんて、めったにないことなのだが。

けっこうなお客さんの入り。とはいえ、見ていてつらいほどではなかった。

素人なので、日本画のお約束(表現技法とか様式とか)には疎い。
したがって素朴な感想になるのだが、
・初期の作品には、結構へっぽこに見えるものもある。なんだか親しみが持てる。
 (「曳船」や「那智乃瀧」あたりはすごいのだが)
・中期(大正時代)あたりからは、ぐっと画面の空気がひきしまってくるように感じる。
・晩年になると、また違った意味でユルい感じになってくる。
・気に入った作品は昭和初期あたりまでだった。
・特に気に入ったのは、「暮嶽」(白黒の濃淡だけのシンプルな描写だが凄みがある)、「龍膽(りんどう)」(異なった質感の同居が、かえってリンドウに視線を集めさせる)。

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